私に恋してくれますか?
好きなだけ抱き合って夜中に目が醒める。

トオルくんは私を腕に抱いたまま、
髪を撫でたり、そっと唇を付けたりしていたみたいだ。

「トオルくん。」と私が呼ぶと

「…離れたくねーな。」と深く抱き直して、私の瞳を覗く。

「私はトオルくんの『運命のオンナ』です。
ずっと待ってますよ。
今、やらなければならない事をしてください。」と私が笑うと、

「…誓ってくれる?
俺だけを愛するって。」と真面目な顔を見せるので、

「今更ですか?いいですよ。」と私がベットに起き上がると、トオルくんも起き上がって

「俺は雛子だけを愛する」と真っ直ぐに私をみる。

「私もトオルくんだけを愛します。」と見つめると、
トオルくんはそっと私の唇に唇を付けるだけのキスをして、

「これでピーコは俺のモノ。」とどこからか指輪を取り出し、右手の薬指に付けた。

オーバルにカットされたダイヤの指輪だ。

すごくゴージャス。ほの暗い中でもキラキラ輝いている。
これってものすごく…
ものすごく高級品かも…






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