私に恋してくれますか?
私が父を待ってリビングに座っていると、お姉ちゃんが私の隣に座り、
「すっっごいダイヤ。」と私の指を掴んでシゲシゲと見てから、
「きっと昔のもののリメイクね。でも、素敵。」とニッコリした。
「トオルくんのおばあさまのモノ。」と言うと、
「婚約したんだ。」とくすんと笑う。
「ハイ。」と言うと、
「先を越されちゃったなあ。」とニッコリ立ち上がってリビングを出て行った。
暫くすると、外出していた両親が一緒に戻ってきた。
「お話があります。」と声をかけると、父は嫌そうな顔をして私の指に目を止め、
「その指輪の事か。」と聞くので、頷くと、
「あの男が挨拶に来なければ、その話は聞くつもりはない。」
と言って、両親の部屋に向かって階段を上っていく。
「おばあさまが用意してくれていた指輪をいただきました。」
と父について階段を一緒に上がると、母が足を止め、
「素敵ね。大切にしなさい。」と私の頬を撫で、笑いかけてくれる。
「はい。ありがとうございます。」
と階段の途中で両親を見送った。
これで、一応報告出来たかな?
私はこれからトオルくんの婚約者として生活しよう。
仕事も、プライベートも頑張ろう。
一人前のオトナになって
トオルくんが戻ったら、一緒に両親の前に立てるように
そう、誓って自室に戻ってベッドで眠りについた。
「すっっごいダイヤ。」と私の指を掴んでシゲシゲと見てから、
「きっと昔のもののリメイクね。でも、素敵。」とニッコリした。
「トオルくんのおばあさまのモノ。」と言うと、
「婚約したんだ。」とくすんと笑う。
「ハイ。」と言うと、
「先を越されちゃったなあ。」とニッコリ立ち上がってリビングを出て行った。
暫くすると、外出していた両親が一緒に戻ってきた。
「お話があります。」と声をかけると、父は嫌そうな顔をして私の指に目を止め、
「その指輪の事か。」と聞くので、頷くと、
「あの男が挨拶に来なければ、その話は聞くつもりはない。」
と言って、両親の部屋に向かって階段を上っていく。
「おばあさまが用意してくれていた指輪をいただきました。」
と父について階段を一緒に上がると、母が足を止め、
「素敵ね。大切にしなさい。」と私の頬を撫で、笑いかけてくれる。
「はい。ありがとうございます。」
と階段の途中で両親を見送った。
これで、一応報告出来たかな?
私はこれからトオルくんの婚約者として生活しよう。
仕事も、プライベートも頑張ろう。
一人前のオトナになって
トオルくんが戻ったら、一緒に両親の前に立てるように
そう、誓って自室に戻ってベッドで眠りについた。