私に恋してくれますか?
ヒロミさんも機嫌の悪い声で
「俺だってこんなに面倒な弟は欲しくない。
雛子ちゃん、他の男紹介しようか?」と私の顔をみる。

「そうだなあ。
他の男の人はまだいらないけど…
あんまり連絡がないのは寂しいから
次はいつ頃帰ってくるのかおしえてほしいなあ。」とトオルくんを見上げると、

「うん、もう、日本に戻るよ。
ひととおり、取引先の視察を終えたから…
本当はピーコの誕生日に合わせて戻ろうって思ってたんだけど
その日に飛行機飛ばなくてさあ、
ヤブからも変なメールは来るし、すげー慌ててここに来たって訳だ。」
と私の顔を笑った見た。

本当?
と言う呟きは声にならない。

私はトオルくんの胸に顔を付けて涙を流した。
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