私に恋してくれますか?
トオルくんと出会って
3回めの12月。
私達が一緒に暮らし始める前に、
近い親族と私達家族だけでの食事会が
私の実家で開かれることになった。

まあ、私達の家の応接室で開いても良かったんだけど、
実家の応接室の方が広いし、
まだ、家のお手伝いさん達が不慣れなので、研修も兼ねて、
静子さんが采配を振るうことになった。っていう感じだ。

静子さんはしばらく私の家で働いてくれ、目下3人のお手伝いさん達を教育中だ。

そのうち、私の家の離れを改装したら、こっちに移ってもらおうか
と私と、トオルくんは企んでいる。

静子さんにとって私達は、放って置けないくらい未熟ってことらしいから…
三好さんは父の運転手を辞めないけれど、
きっと、うちの離れに一緒に住んで出勤するようになるかもしれない。


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