私に恋してくれますか?
私は桜井さんに事務処理の仕方や、伝票や書類の整理の仕方を教わり、
少しずつ仕事をした。
前にいた事務の女の子はパソコンも上手く使えなかったようで、
本当に電話番って感じだったみたいだ。
左近さんも、桜井さんも私の様子にすごく満足してくれて、
「教えたら解ってくれるって凄くいい。」と笑った。
「求人の時に英語のこととか確認しないんですか?」と私が不思議に思って聞くと、
「求人広告ってお金がかかるし、
俺が飲み屋でスカウトして来た方が速い。」とトオル君は笑う。

なるほど。

トオル君は顔が整ってるし、調子が良さそうだから、
女の子に声をかければ、
まあ、見つかる確率も高いんだろう。

女の子の仕事のスキルはまちまちだけど…。
< 32 / 191 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop