私に恋してくれますか?
今日は私の誕生日。
25歳になった。

今夜はここの応接セットで私の誕生会をしてくれる。
とトオルくんが言ってくれて、
また、クリスマスパーティーのメンバーが揃うみたいだ。

夕方にルピナスの本店からパティシエの紺野さんから大きなケーキが届いて、
足立先生からピンクの高級そうなバラが25本箱にに入って届いた。

「雛子ちゃんって結構、お嬢?」と桜井さんが笑う。

「まあね。」とトオルくんが笑って、その話はおしまいになった。

ミクちゃんと、サオリさんがやって来て
それぞれお祝いの言葉をかけて、ハグしてくれる。
クリスマス以来時々私の仕事が終わる頃にやって来て、
それぞれのパートナーを待ちながら
お茶を飲んだりして、仲良くなった。

とても嬉しい。

左近さんはパエリアを作ってくれ、
女の子達は桃の香りのワインを飲んだ。


みんなから、イタリア製のピンク色のマーブル模様の美しいボールペンを贈られた。
「トオルが選んだんだよ。」と左近さんが私に教えてくれる。
「大切にします。」と私は大きな笑顔でみんなに頭を下げた。



< 75 / 191 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop