私に恋してくれますか?
私は階段を駆け上がり
部屋に入って鍵をかけ、うつ伏せにベッドに倒れこんで、
両手で顔を押さえる。

トオルくんとキスした。
ドキドキが止まらない。指がまだ震えている。
すごく緊張していたみたいだ。

でも、トオルくんは私の初めての恋人って言ってくれたよね。

トオルくんのそばにいたい。
ずっと、見つめられていたい。
あの腕に毎日抱きしめられたい。

でも、このまま、ここにいたのでは、父に何も認めてもらえない。
私が自分の意思で、結婚相手を決めたいという事も…
トオルくんと交際する事も…




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