緋影
華那side


ピピピッピピピッ

もう朝か、、、

学校の制服を着てリビングに行くと、朝ごはんを並べている母親と、椅子に座っている父親。睨んでくる双子の兄、大樹がいた。


私は、家族全員から空気のように扱われている。理由は2つ。1つは私はこの家族の一員じゃないこと。私、養子なの。だから大樹とも血は繋がってないんだよ。


もう1つの理由は、すぐ分かると思うよ。


自分で作った朝ごはんを食べて、すぐ家を出た。


「行ってきます!」

結構、大っきい声で言ったのに。言ってくれるはずないか。
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