もう二度と昇らない太陽を探す向日葵
何度も、何度も、考えています。私が選択してきた行動や言動。それが、正しかったのか、それとも、正しくはなかったのか。
でも、いくら考えたって正解は分かりません。正解は分からないし、分かったところで彼は二度と帰ってはこない。
きっと、どんな行動をしても、どんな言動をしていたとしても、絶対に後悔はしたんだと思う。
でも、ただひとつ、このひとつだけは絶対に間違っていなかった。そう思える答えがあります。
「その彼といて、この先どんなことが起こったとしても『幸せ』だと胸を張って言える自信はあるの?」
いつの日か、そう、私に尋ねた母。この言葉に迷わず首を縦に振った事。彼を支えていくと決めた事。彼と生きる道を決めたという事。その選択だけは、絶対に間違っていなかった。
ただ〝好きだから〟なんて、それだけじゃあ足りない。私は、彼と生きたいと思った。彼の隣で呼吸をしたいと思った。
彼の隣で呼吸をする事。それが、私にとって〝幸せ〟に値するものだと思った。だから、私は、彼と生きる事を選んだ。
彼の事を話し始めれば、どれだけの言葉を使ったって、どれだけの文字数を使ったって、きっと足りません。
この地球上に……いや、すべての星に存在する言葉や物を全て知っていたとしても、全然足りないでしょう。
だから、何か彼に伝えるとすれば、ひとつだけ。
「あなたという太陽の下で生きた私は、とても幸せでした」
そう、伝えたい。
彼が消えてしまった今も、彼が隣に生きていたという事実だけで、私は十分幸せだと、そう思えています。私は、貴方に出会った時から今まで、ずっと幸せです。