冷たい彼と同居生活




「ことね帰るよ」



翔はいきなり私の腕を引っ張った。



「ちょっ!」


突然の出来事に戸惑う私とは裏腹に


翔は冷静な表情で私の腕を握る。



「ちょっと翔くん!!」


もちろん彩香ちゃんはもっとご立腹。


「斉藤今日は帰って。」


「彼女にそんなことゆっていいの?泉田くん?」


無駄に 彼女 のところを強調しながら桜井くんは言った。


「関係ない」


「関係あるね。今日ことねちゃん俺と帰るからむり。」


桜井くんは翔に握られていない方の私の腕を掴んだ。



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