冷たい彼と同居生活
「ちょっとこい」
そうして翔は強引に私の腕を引っ張って
傘をさして下駄箱から出た。
「翔くん!!!!」
そう叫んでいる彩香ちゃんの声は聞こえないみたいだ。
何も話さず私の腕を掴みながら家までの道を歩く。
「ちょっと、翔??」
私には何が起こっているのか全くわからない。
ただ、久しぶりの翔にドキドキが止まらない。
「だまってて」
翔は冷たく言い放って歩くスピードを止めない。
どうしちゃったの??
なにか怒ってるの??