冷たい彼と同居生活



帰り道


あまりに沈黙が苦しくて話しかける。


「袋持つよ!重いでしょ!」


「じゃあ1個持って」


そう言って見るからに軽そうな袋を私に渡す。


いつからそんな優しくなったの?


不覚にもドキドキしてしまう自分がいた。



「ね、ねえ!翔!」


「なに」


「好きな人とかいるの??」


話題がなさすぎてとっさに出た言葉。


何ゆってんだ私!!おたんこなす!


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