愛のカタチ

「じゃあ、明日からご飯作ってあげる」

って。
「食費で使っている分、少しでも借金を返済してさぁ」

…ってことで、翌日から優希の会社の寮でご飯を作ることにした。

優希の社員寮は、2人で3LDKの家を借りている。

付き合っている時も数回お邪魔してたりしたけど。


…あーぁ…
私のお人好し…。


初日は、実家である程度準備して、タッパーに入れて移動。

ほとんど温めるだけ。


「うまーい!!」

作ったご飯を、美味しそうに食べてくれる姿を見ると、こっちまで嬉しくなる。

「料理はそれなりに得意」

と、とりあえず自負していたから、褒められると更に調子に乗ってさぁ。

まんまと優希の作戦に乗せられた。


その日から毎晩、私の手料理が晩ご飯。

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