愛のカタチ
第②章 運命の人
再会
「改めまして…」
カウンターに戻った私たちは、カウンター内の二枚目たち3人にドリンクをご馳走し、改めて乾杯をした。
「乾杯~」
「開店おめでとうございま~す」
と言ったら、カウンター内で3人が、バレリーナみたいにクルクルと回転し始めた。
ケタケタ笑う陽子さん。
少し考えてから理解をする私。
「開店と回転を掛けてんの~」
と皆に突っ込まれて…。
「あっ。そーゆーことかぁ」
と、遅れて笑った。
恥ずかしさを隠すつもりで、ビールを一口飲んだ。
「ところで…」
と口を開いたママさん。
「湊クンと知り合い?」
と聞くママさんの目線は、確実に私。
…ミナトくん?
って誰だ???
意味不明な顔して首をかしげる私と視線を外し、代わりにカウンター内に居るイケメンを見た。