愛のカタチ
第①章 男運
ダメ男と私
「もーっ!!いいかげんにしてよっ!!」
ちゃぶ台があったら、完全にひっくり返したい気分だ。
目の前のどうしようもない男に向かって、精一杯に叫んだ。
この男…
優希は、はっきり言って正真正銘『ダメ男』だ。
そんなことは分かってた。
かれこれ、2年近く一緒に居るんだもの。
「なぁ、本ト、頼むっっ」
と、情けなく私を見て、とにかく懇願する。
…もう、何度目だろう。
優希が私に、こう頭を下げるのは…