強引専務の甘い手ほどき
私はその後、随分と食事が取れるようになり、
私が食べられるようになったと聞きつけた、
紺野さんがいそいそと持ってきてくれる、
プリンや、ゼリーなんかをペロリと食べられるようになった。

3月に入って、退院が決まり、やっと、家に戻れそうだ。
私の顔色が良くなって、病室の中を歩きまわれるようになると、
キサラギさんがほっとしたように私を抱きしめ、
遠慮がちだったキスも、
甘くて熱いものに変わって
いつも通りって感じになっていった。

まあ、完全に体調が戻るまで、sexはお預けって感じだけど、
あんまり不満はなさそうかな。
病室のソファーで私を抱き寄せ、頬を寄せ合って
じっとお互いの体温を感じていられると、
安心して、結構満足しているみたいだ。

たぶん。



< 107 / 122 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop