強引専務の甘い手ほどき
3月半ば。
私は元気な妊婦になった。
飲むのも食べるのも出来ず、グッタリベットで寝てばかりいたのが嘘のようだ。
産婦人科の先生にも、
体重増やしすぎないように。と笑われているけど、
凄く調子が良い。

今日はキサラギさんの実家に食事に呼ばれている。
キサラギさんの実家に行くのは初めてだ。
ルピナス本店と同じ駅の丘の上の高級住宅地にお家はあるらしい。
キサラギさんの2人の妹さんたちにも会う予定だ。

キサラギさんの仕事は湘南の支店が軌道に乗ってきたため、
少しだけ、休みが取れるようになり、
早く帰ってくる日があるようになってきた。

今では私達は時折、優しくsexしたりする。
でも、キサラギさんはどう思ってるかな?

「少し、足りないって思いますか?」と私がキサラギさんの裸の胸に顔を寄せると、
「いいや。今はこれくらいでちょうどいいよ。
チビ太が出てきてからのお楽しみにしておく。」と私のお腹にそおっと触って微笑む。

キサラギさんはまだ、性別のわからないお腹の子供を勝手に『チビ太』と呼んで、毎日話しかけている。
キャッチボールしよう。とか、自転車教えてやる。とか、
すっかり男の子が生まれてくる前提みたいだ。
女の子だったら、やんちゃな女の子になっちゃいそうだ。と私は少し、呆れてキサラギさんの顔を見る。

キサラギさんは気にせず、機嫌良く、
お腹の子供に話しかけて楽しそうだ。

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