強引専務の甘い手ほどき
「なんでわかる?」と専務が呆れる。
「好きだから。」と言うと、
「試すような事をして悪かったね。コーヒー飲んで。」
と石神さんが笑ったので、私が溜息の後、コーヒーに口を付けると、
「ルピナスのケーキは食べればわかる?」と石神さんが聞くので、
「10年食べてますから…。」と答えると、
「オヤジはあんたがルピナスにふさわしい味がわかるって言ってた。
本店のシュークリームみたいなヤツ。」
「私は紺野さんが作るシュークリームが好きなだけです。
美味しいですよね。」と言うと、
「らしいな。俺は食べた事ないけど。」と専務は口の端を上げる。
「…美味しいのに、なんで食べてないんですか?」と私が首をかしげると、
石神さんが専務の顔を見る。
「…まさか専務。甘いものが苦手って訳じゃないですよね。」と私が恐る恐る口にすると、
「しょーがねーだろ。嫌いなモノは嫌いなんだよ。」と溜息をついた。
…誰か嘘だって言ったください。
ルピナスの次期社長が甘いものが食べられないなんて。
「好きだから。」と言うと、
「試すような事をして悪かったね。コーヒー飲んで。」
と石神さんが笑ったので、私が溜息の後、コーヒーに口を付けると、
「ルピナスのケーキは食べればわかる?」と石神さんが聞くので、
「10年食べてますから…。」と答えると、
「オヤジはあんたがルピナスにふさわしい味がわかるって言ってた。
本店のシュークリームみたいなヤツ。」
「私は紺野さんが作るシュークリームが好きなだけです。
美味しいですよね。」と言うと、
「らしいな。俺は食べた事ないけど。」と専務は口の端を上げる。
「…美味しいのに、なんで食べてないんですか?」と私が首をかしげると、
石神さんが専務の顔を見る。
「…まさか専務。甘いものが苦手って訳じゃないですよね。」と私が恐る恐る口にすると、
「しょーがねーだろ。嫌いなモノは嫌いなんだよ。」と溜息をついた。
…誰か嘘だって言ったください。
ルピナスの次期社長が甘いものが食べられないなんて。