強引専務の甘い手ほどき
本社から、専務と石神さんと一緒に車を降りる。
裏口から真っ直ぐエレベーターを上がって会議室に着くと、
各店舗から、今回のケーキを作ったパティシエが準備を進めていた。
今は8月の始めだけど、
今回は秋の新作のケーキを選ぶ。
「カエデ先輩。久しぶり。
急に本社勤務になっちゃったから、連絡先も聞けなかった。
元気だった?」と本店のパティシエの結城君だ。
一緒に来た2人を気にせず、私の腕を掴んで廊下に連れ出す。
「あいつらにいじめられてない?
スーツなんか着ちゃって、いいオンナ風だけど、
少し痩せたんじゃない?」と私の瞳を覗く。
「う。えーと、元気だった?結城君。」と笑い返すと、
「やっぱり、俺のケーキにはカエデ先輩が必要なんだ。」と頷きながら、廊下の壁際に追い詰める。
「こら、そこのガキ。俺の秘書に迫ってんじゃねーよ。」
と機嫌の悪い声で、専務が結城君の後ろに立つ。
「あんたがカエデ先輩の上司?」と結城君は振り向き、私の手をゆっくり離す。
「西島は俺のパートナーだ。勝手に連れ出すな。」と低い声でグッと、睨んでくる。
「キサラギ、おまえの顔。怖すぎる。
少し冷静になれ。本店のパティシエの結城君だね。
今回は君が作ったケーキが出されるんだろ。」
と石神さんさんがやってきて結城君に笑いかける。
「そうだけど…。」と結城君がちょっと緊張を解く。
「紺野さんが、優秀なパティシエだって言ってたよ。
…さて、みんな自分の仕事に戻ろうか。
西島さんも会議室に入って準備を手伝ってください。
キサラギ、社長が呼んでるから、店長室にいって。」
と促し、私を連れて会議室に戻った。
石神さんは会議室の準備を手伝いながら、
「やれやれ。
キサラギは困ったやつだな。
君の事になると、周りが見えなくなる。
俺はキサラギに結構我慢させてきたんだけどねえ。
カエデちゃん。
どおしようか?」と困った顔で石神さんは私の顔を見た。
どおしようかって
なに?
…どおするのよ。
裏口から真っ直ぐエレベーターを上がって会議室に着くと、
各店舗から、今回のケーキを作ったパティシエが準備を進めていた。
今は8月の始めだけど、
今回は秋の新作のケーキを選ぶ。
「カエデ先輩。久しぶり。
急に本社勤務になっちゃったから、連絡先も聞けなかった。
元気だった?」と本店のパティシエの結城君だ。
一緒に来た2人を気にせず、私の腕を掴んで廊下に連れ出す。
「あいつらにいじめられてない?
スーツなんか着ちゃって、いいオンナ風だけど、
少し痩せたんじゃない?」と私の瞳を覗く。
「う。えーと、元気だった?結城君。」と笑い返すと、
「やっぱり、俺のケーキにはカエデ先輩が必要なんだ。」と頷きながら、廊下の壁際に追い詰める。
「こら、そこのガキ。俺の秘書に迫ってんじゃねーよ。」
と機嫌の悪い声で、専務が結城君の後ろに立つ。
「あんたがカエデ先輩の上司?」と結城君は振り向き、私の手をゆっくり離す。
「西島は俺のパートナーだ。勝手に連れ出すな。」と低い声でグッと、睨んでくる。
「キサラギ、おまえの顔。怖すぎる。
少し冷静になれ。本店のパティシエの結城君だね。
今回は君が作ったケーキが出されるんだろ。」
と石神さんさんがやってきて結城君に笑いかける。
「そうだけど…。」と結城君がちょっと緊張を解く。
「紺野さんが、優秀なパティシエだって言ってたよ。
…さて、みんな自分の仕事に戻ろうか。
西島さんも会議室に入って準備を手伝ってください。
キサラギ、社長が呼んでるから、店長室にいって。」
と促し、私を連れて会議室に戻った。
石神さんは会議室の準備を手伝いながら、
「やれやれ。
キサラギは困ったやつだな。
君の事になると、周りが見えなくなる。
俺はキサラギに結構我慢させてきたんだけどねえ。
カエデちゃん。
どおしようか?」と困った顔で石神さんは私の顔を見た。
どおしようかって
なに?
…どおするのよ。