強引専務の甘い手ほどき
一軒家のイタリアンレストラン。
有名シェフの名前が付いている。高級店だ。
美味しいと、言われてるけど、行ったことはない。
私の1ヶ月分の食費が吹き飛んでしまう。
店の前で車を降り、
「ここ、雑誌で見たことがあります。」と言うと、
「生ハムと、煮込みが美味い。」と笑う。専務はドアを抑えていた上杉さんに
「今日は帰ってください。タクシーを使います。」と言ったけど、
「西島さんを必ずご自宅までお送りするよう、石神さんに言われております。」
と返事をしたので、
「あいつう、アッサリ見送ったと思ったぜ。」と顔をしかめる。
「わかった。2時間後に来て。」と専務は機嫌の悪い顔を見せる。
「上杉さんに待っていただくのは心苦しいです。」と私が声を出すと、
「お待ちするのも運転手の仕事です。」と上杉さんはにこりと笑った。
専務はため息をついてから、そっと私の腰に手を当て、店の入り口に向かった。
有名シェフの名前が付いている。高級店だ。
美味しいと、言われてるけど、行ったことはない。
私の1ヶ月分の食費が吹き飛んでしまう。
店の前で車を降り、
「ここ、雑誌で見たことがあります。」と言うと、
「生ハムと、煮込みが美味い。」と笑う。専務はドアを抑えていた上杉さんに
「今日は帰ってください。タクシーを使います。」と言ったけど、
「西島さんを必ずご自宅までお送りするよう、石神さんに言われております。」
と返事をしたので、
「あいつう、アッサリ見送ったと思ったぜ。」と顔をしかめる。
「わかった。2時間後に来て。」と専務は機嫌の悪い顔を見せる。
「上杉さんに待っていただくのは心苦しいです。」と私が声を出すと、
「お待ちするのも運転手の仕事です。」と上杉さんはにこりと笑った。
専務はため息をついてから、そっと私の腰に手を当て、店の入り口に向かった。