強引専務の甘い手ほどき

ふたりの暮らし。

早朝、私はキサラギさんの腕の中で目がさめる。
ボンヤリ起き上がろうとすると、キサラギさんに引き止められ、
「もう1回。」とくちづけが始まる。

昨日も、結構激しかったと思うけど…。
朝もするんだ。
とちょっと呆れる。

おとなしくくちづけに応え、キサラギさんの熱心な指の動きに声が出る。
「このまましちゃダメ?」と耳元で囁かれる。

いや、駄目でしょ。
ちゃんと避妊しないと。

「…駄目。」とキサラギさんの身体の下でゆっくり目を開ける。
「カエデはこのまましたいって思わない?」と私の瞳を見つめ、手を止めずに私の身体を探る。

「?」何言ってるの?とぼんやり思いながら私は目を閉じる。
キサラギさんの動きに、我慢できない甘い声が出る。

「考えてみて。」とキサラギさんはゴムをつけて、私の中に身体を沈める。
高い声が出る。

考えるって何を?とキサラギさんの熱心な動きに思考が止まる。

私はまた、快楽の渦の中に引き込まれる。
キサラギさんは、容赦なく私を抱き、
私は言葉にならない声をあげ続けた。

もう、身体が思うように動かない。
そう思う頃にキサラギさんは私の身体を深く抱きしめ、
「カエデ、愛してる。」と苦しいそうに囁き、私の上に倒れこんできた。






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