強引専務の甘い手ほどき
お互いに息を乱し、キサラギさんは私の額にくちづけする。
「カエデは俺を夢中にさせる。」とゆっくり身体を離すけど、
また、直ぐに私を抱き上げ、バスルームに向かった。

「一緒に入るのは恥ずかしい。」という私の呟きは
「アホ。」と言い返されておしまいだ。

私達はいっしょにシャワーの下に立つ。
キサラギさんはくちづけを繰り返しながら、
私の髪と身体をそっと洗い、バスタブの中に私を座らせ、
自分はガシャガシャと泡を立てて、乱暴に身体を洗って、シャワーで流し、
私を後ろから抱いて、バスタブにいっしょに沈んだ。
「カエデ、一緒にいて。」と耳元で囁く。
私は振り向き、そっと頷いて、
「のぼせる。」バスタブから抜け出した。

キサラギさんに柔らかく見つめられると
とても安心する。

しばらくは恋人でいたい。
そう思いながら、

キサラギさんは避妊したくないのかなあ
今までお付き合いしてきた女の子はどうしてきたんだろう。
クスリを飲んだりしたのかな?
と少し考えた。
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