強引専務の甘い手ほどき
時間があるから、会社のロッカーにキサラギさんにもらったドレスは入れておこう。
と思いつき、会社に寄ることにした。
第1秘書室を覗くと誰もいない。
一応声をかけてロッカー室を使おうと、
美鈴ちゃんを探すことにした。
給湯室かな。
ドアを開けようとすると、
美鈴ちゃんの大声が聞こえた。
「だって、専務と、カエデさんは付き合っているでしょう!」と言っているのが聞こえた。
おもわず、手が止まる。
「社長はご存知ないから仕方ないわ。」と上野さんの落ち着いた声。
「でも、無理やりどこかのお嬢さんを引き合わせるなんて。
専務の気持ちも聞けばいいのに。」
「聞いたら、あの専務がおとなしく会うわけないでしょう。」と少し笑った声がした。
「それはそうですけど!」とドアに向かって声が大きくなる。
私は慌てて、秘書課を後にする。
どこかのお嬢さんとお見合い?
…わかっていたことだ。
キサラギさんはルピナスの後継者だ。
自分の好きに結婚相手を決められるわけじゃない。
別れはもう、目の前だ。
そう思うと、とても苦しい。
私はキサラギさんの愛してるっていう言葉を信じているけど、
ルピナスの後継者という立場の彼に
間違った選択をして欲しくないと思っている。
私と一緒にいるより
もっと、
ふさわしい相手が
いくらでもいるのだろう。という事が
私にだってわかっているのだ。
と思いつき、会社に寄ることにした。
第1秘書室を覗くと誰もいない。
一応声をかけてロッカー室を使おうと、
美鈴ちゃんを探すことにした。
給湯室かな。
ドアを開けようとすると、
美鈴ちゃんの大声が聞こえた。
「だって、専務と、カエデさんは付き合っているでしょう!」と言っているのが聞こえた。
おもわず、手が止まる。
「社長はご存知ないから仕方ないわ。」と上野さんの落ち着いた声。
「でも、無理やりどこかのお嬢さんを引き合わせるなんて。
専務の気持ちも聞けばいいのに。」
「聞いたら、あの専務がおとなしく会うわけないでしょう。」と少し笑った声がした。
「それはそうですけど!」とドアに向かって声が大きくなる。
私は慌てて、秘書課を後にする。
どこかのお嬢さんとお見合い?
…わかっていたことだ。
キサラギさんはルピナスの後継者だ。
自分の好きに結婚相手を決められるわけじゃない。
別れはもう、目の前だ。
そう思うと、とても苦しい。
私はキサラギさんの愛してるっていう言葉を信じているけど、
ルピナスの後継者という立場の彼に
間違った選択をして欲しくないと思っている。
私と一緒にいるより
もっと、
ふさわしい相手が
いくらでもいるのだろう。という事が
私にだってわかっているのだ。