強引専務の甘い手ほどき
「カエデ、大丈夫?」と部屋のソファーに横たえられた。
「大丈夫。楽しかったぁ。」と言うと、冷えたミネラルウォーターが頬に当てられた。
「気持ちいい。」と声を出すと、
「今日は一緒にいられなくてごめんな。
せっかくの誕生日だったのに。」と私の髪を撫でる。

「誕生日は昨日ですよ。昨日、お祝いしてもらって嬉しかったです。
ネックレスもみんなに羨ましがられちゃいました。
とっても気に入っています。
ありがとうございます。」と私はキサラギさんの手を私の頬に当てる。

キサラギさんは私にゆっくりくちづけし、
「俺はカエデが好きだよ。」と私を見つめる。


「私も、大好きです。」とソファーから起き上がり、
シャワーを浴びるためにふらふらと歩き出す。

「カエデ、一緒にシャワー浴びよう。」とキサラギさんも立ち上がって
私の手を引き階段を上る。

きっと、酔っている私が心配なんだろう

キサラギさんはいつも優しい。

私はこの手をはなしたくないなあ。
と思いながら、キサラギさんの手をしっかり握った。

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