闇の中に咲くランの花 Ⅱ


キョロキョロ


誰もいねぇな…。

帰る時も見つからないように周りを見渡しながら学校を出た。


蘭「さて、次は見舞いだな」


バイク置き場にやってきた私はそう独り言をつぶやいた


お見舞いの花、何にしようかな……うーん…あの花が、いいかな。

舞蝶のみんなは流星のお見舞いに行ってるのかな?そりゃ、行くか…。私よりも大事な存在だもんな。


そして私はお花屋さんに行くためにバイクを走らせた。


ブロロロッ

流星の病院って貴(タカ)ちゃんの所だったよな?

…あぁ、貴ちゃんって言うのは篠原貴史(ササハラ タカシ)って言って大病院の医師だよ!

舞蝶の元幹部でもあって前は結構お世話になったんだ!………これからはもう無いと思うけど........


見えた!見えた!

えっと近くに花屋さんがあったはず…あった!

駐車場にバイクを停めた私は、お花屋さんの中へと入った


カランカラン

店員「いらっしゃいませ。どんな花をお探しですか?」


蘭「キンセンカの花と紫蘭(シラン)の花ありますか?」

< 17 / 460 >

この作品をシェア

pagetop