闇の中に咲くランの花 Ⅱ
カランカラン
店員「ありがとうございました。」
メッセージを書き終え、会計を済ませた私は大きな花束を抱えて病院に向かった。
そして、懐かしい病院の中に入った…はいいけど…私、流星の病室の場所すら知らねぇんだよな…。
窓口で流星の名前言って、すぐに通してもらえるとは限らねぇからな…。
貴ちゃんに聞くのが一番早ぇんだけど…。
そんなことを思っていると、目の前を看護師さんがとおりすぎた。
そうだ、この看護師さんに聞いてみよ!窓口はちょっと勇気ない。
蘭「あのすいません…たかc…篠原先生ってどこにいますか?」
?「篠原先生は…あれ?麻琴ちゃん?」
麻琴?記憶なくしてる時は来たことないよな?しかもなんで今男装してるのに分かったんだ?
……ん?この人って…
蘭「もしかして…沙羅(サラ)さん?」
沙羅「私がわかるの?わかるってことは記憶が戻ったのね!しばらく来ないから心配したのよ?」