闇の中に咲くランの花 Ⅱ
状況的にいうと机を挟んで


向かい合って座っている感じ。



わかったか?


愁「それで、話とは何ですか?」


母「...………....ごめんなさい。」


愁「えっとー何に対してですか?」


なるべく優しい口調で言ってみた...……


………つもり


母「綾斗君から聞いたわ…

あの日、愁の本性を見て

泣いたわけじゃないの…」


そ、そうだったのか?


愁「えっ?じゃ、じゃあなんで?」


母「あの日、

初めて愁が自分の意見を

言ってくれたじゃない?

だから少し嬉しくて…」


じゃあ、あれは嬉し泣き?



でも、あの時は


すごく悲しそうな顔をしてた……
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