闇の中に咲くランの花 Ⅱ
知らん顔してタクシー乗り場に直行しよう…
どうせこの格好なんだし、話しかけられるわけがn「あのすいません」
話しかけられた!?なんで!?う、嘘だろ?
ここは平然をよそおって…
蘭「なんでしょうか?」
ちょっと声のトーンを上げてみた。うん、めちゃくちゃ高い。オペラ歌手になれるかも
綾斗「この女の子探してるんだけど知らない?」
綾斗が持っていたのは………私の写真…。これは多分、麻琴の時にみんなで撮った写真。
というか…なんで…探してるの?
蘭「………見たことないですね。すみません、お役に立てなくて…」
私、こんなに縁起うまかったんだ。オペラ歌手より女優向きだな。
綾斗「いやいいよ。ありがとう」