闇の中に咲くランの花 Ⅱ
綾斗side


俺たちは蘭を探している。そして翠が『あの子に聞いてみようか』と言ったから麻琴との集合写真を見せて、聞き込みしている。

ミルクティー色のメガネをかけた女の子だ。見た目の割には俺らに媚びてこない。

自分で言うのもなんだけど、かなりのイケメン集団だぞ?普通顔赤くするなり、もじもじするなり上目遣いするなり…あるだろ?

なんか違和感あるんだよな…。


海「それより君可愛いね?」


すると、海が女の子にそんなことを言い始めた。

おいおい…実は海って女好きだったのか?やめろよ、潤みたいな事するなって。蘭探しの方が大事だろ?


朔夜「そうだな…ちょっと蘭に似てねぇか?」


すると、朔夜までもがそんなことを言い始めた。

似てるって…似てるか?まぁ身長は同じくらいだけど……ん?

失礼だと思いながらも女の子の顔をガン見していると、あることに気がついた


翠「メガネとか外したらどうなんでしょうね?」


もしかして、眼鏡……伊達メガネか?


女の子「あ、あの……これから行かなくてはいけないところがあるので……」


翠「あっ!ゴメンね?ありがとう」


そしてその子は立ち去っていった



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