闇の中に咲くランの花 Ⅱ



綾斗「麻琴の正体なんだが……蘭蝶なんだ……舞蝶の……」


結・仁・虎『『『はぁーー!?』』』


あ?兄貴以外の、仁と虎羽の声も聞こえた気が……


仁『えぇえ!?それマジで!綾斗!』


結斗『おいっ!携帯とるなって!』


おぉ…やっぱりいたんだ。しかも兄貴からスマホをかっさらったらしい。


綾斗「ホントだよ」


虎羽『じゃあ今舞蝶の方にいていないってことか?』


少し小さな声で虎羽の声が聞こえた。

まぁ、今の話を聞いたらそうなるよな。俺たちだっていなくなったってわかった時、戻ったんだって思ったからな。


綾斗「それは違うな……麻琴…まぁ本名は蘭って言うんだけど俺らのために姿をくらましてるんだ…」


結斗『俺らの……為?』

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