乙女野獣と毒舌天使(おまけ完結)
ふたりの新天地
抱き締めあった日から、杏樹と雅輝の間に流れる空気は明らかに変わったと、悠一は思っていた。
だから付き合い始めたのかと思えば、違うようで。
二人には二人のペースがあるのだからと思うが、もどかしい。
だが悠一以上にもどかしく思っているのは、なずなと社長だ。
「もぉ~あんな着任式で熱烈な事を言ったのに~!ちょーピュアラブじゃない?って聞いてる?悠ちゃん!!」
「雅輝は奥手なのか?あんな強面の顔して!!ささっと押し倒したらいいのに!!悠一くんはどう思う?」
そう会うたびに雅輝のことを悠一に言ってくるため、いつも悠一は呆れ顔で、"雅輝に任せて!見守りしよう!!と、いうのはお決まりだ。
そんな苦労を知らない杏樹と悠一は、夕食のクリームシチューを食べながら談笑中だ。
「明日から新しい職場、緊張します!」
「そのままで大丈夫だよ?一応履歴書ね、形だけの面接あるからさ。」
「はい。…雅輝さんと一緒に働けるのは嬉しいんですが、まだ、会社名とかは秘密ですか…?」
「明日分かるから。」
今日は、雅輝が着任してから6日目。月曜日の明日が杏樹の初出勤になっていたが、未だに会社のことは話したがらない。
「分かった。」
杏樹は突っ込っんで聞きたい気持ちを抑え、了解した。
翌日、雅輝にちょっと早めに出勤しようと言われて来た場所に杏樹は驚きを隠せなかった。
「えっ!ちょっ、ちょっと何で…。えぇ~!!!!」
雅輝が向かった先は、オフィス R ーラポールーだったのだ。説明を求めようにも、急かされ、仕舞いには手を引っ張られどんどん歩く速度を早める。
気がついた時は、目の前に社長室があり、雅輝はノックをしていた。
あわてて身だしなみを整えた杏樹が、一礼して入った先には見知った人物がいた。
アトリエに先日来ていた男性と悠一だ。
だから付き合い始めたのかと思えば、違うようで。
二人には二人のペースがあるのだからと思うが、もどかしい。
だが悠一以上にもどかしく思っているのは、なずなと社長だ。
「もぉ~あんな着任式で熱烈な事を言ったのに~!ちょーピュアラブじゃない?って聞いてる?悠ちゃん!!」
「雅輝は奥手なのか?あんな強面の顔して!!ささっと押し倒したらいいのに!!悠一くんはどう思う?」
そう会うたびに雅輝のことを悠一に言ってくるため、いつも悠一は呆れ顔で、"雅輝に任せて!見守りしよう!!と、いうのはお決まりだ。
そんな苦労を知らない杏樹と悠一は、夕食のクリームシチューを食べながら談笑中だ。
「明日から新しい職場、緊張します!」
「そのままで大丈夫だよ?一応履歴書ね、形だけの面接あるからさ。」
「はい。…雅輝さんと一緒に働けるのは嬉しいんですが、まだ、会社名とかは秘密ですか…?」
「明日分かるから。」
今日は、雅輝が着任してから6日目。月曜日の明日が杏樹の初出勤になっていたが、未だに会社のことは話したがらない。
「分かった。」
杏樹は突っ込っんで聞きたい気持ちを抑え、了解した。
翌日、雅輝にちょっと早めに出勤しようと言われて来た場所に杏樹は驚きを隠せなかった。
「えっ!ちょっ、ちょっと何で…。えぇ~!!!!」
雅輝が向かった先は、オフィス R ーラポールーだったのだ。説明を求めようにも、急かされ、仕舞いには手を引っ張られどんどん歩く速度を早める。
気がついた時は、目の前に社長室があり、雅輝はノックをしていた。
あわてて身だしなみを整えた杏樹が、一礼して入った先には見知った人物がいた。
アトリエに先日来ていた男性と悠一だ。