無愛想天使
言われて気付いたけど、友達はみんなちゃん付けで呼ぶから先生と隼人以外で私を呼び捨てで呼ぶ人はいない。

だから、私の事を呼び捨てで呼ぶ人は私が“特別”だと思っている人だと思ったらしい。

「特別か…」

「…違うの?」

私が呟いた言葉に不思議そうに小首を傾げた大翔は、小さな子供みたいで可笑しくなった。笑っている私に意味が分からないといった様子で、キョトンと更に首を傾げた。



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