無愛想天使
「大翔さんね、お客さんとこの店に来て、好きな物を買ってくれるって相手が言ってるのにそれを断って、その理由を聞かれると好きな人がいるから、貰えないって馬鹿正直に答えるんだよ。揚句に、恋愛相談までするもんだから、お客さんも怒りを通り越して、その相談にのっちゃってさぁ…その悩みの種がキミって事」
男性は終始笑顔で完全に面白がっていた。話しながらも、手は動いていたようでカウンターの上には小さな箱が置いてあった。
大翔は、顔をあかくしながら小さな声でうるさいと言い、箱に巻かれていたリボンを丁寧にほどいていて、そこから顔をだしたのは、指輪だった。
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男性は終始笑顔で完全に面白がっていた。話しながらも、手は動いていたようでカウンターの上には小さな箱が置いてあった。
大翔は、顔をあかくしながら小さな声でうるさいと言い、箱に巻かれていたリボンを丁寧にほどいていて、そこから顔をだしたのは、指輪だった。
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