無愛想天使
ショーウインドーにウエディングドレスが飾られていたし、カウンターに着くまでに色んな宝石を目にしたからもしかしてなんて思ったけど、まさか頭に過ぎった事が現実になるなんて…

手を出してほしいと言われ右手を差し出すと、薬指に指輪が添えられた。

それは透明でシンプルなものなのに、やけにキラキラと輝いて見える。

きっと、他の誰でもない大翔から貰った物だから、輝いているんだと思う。

思わず、頬が緩んでしまう。

これが高価な物じゃなくても嬉しい。



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