無愛想天使
「…そうだけど。言った所で治るわけじゃないし…それに、先生心配するでしょ?」

「当たり前だろ?」

「だから…言わなかった」

返事を聞くと、先生は複雑そうに笑いながら頭をポンポンと撫でた。

私の性格を知っているから納得はしているみたいだけど、言ってどうにもならない事でも、何にも言われない事は、やはり寂しいのかもしれない。

こんなやり取りがある度にいつも悪い事したかなと思う。

でも、悪気はなく心配かけまいと思いした事で…



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