無愛想天使

｢店長とも知り合いなのか？｣

｢あぁ…二年前に知ったんだけどあの人は、私の父親みたい｣

少し驚いた表情を見せたけどすぐに戻った。

隼人は昔から顔にあまり表情がでない。

何を考えているのか分からないけど、とても優しいのは知っている。

施設にいる時、いじめられていると助けてくれたしいつも側にいてくれた。

そんな私達が離れ離れになったのは私が九歳の時。

施設に身なりの綺麗な夫婦がやってきた。その夫婦は施設にいた色んな子供達と話をして、数回訪れたあと、隼人を引き取りたいと言い出した。

私も話した事があるけど、とても優しくて柔らかい人達だった。



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