無愛想天使
「隣は隼人の居場所でもいいから正面は僕の居場所にしてよ?」
あまりに近い距離に困惑して俯いていると、しゃがみ込むように座って顔を覗いてきた。
「乃々香ちゃん、こっち向いてよ?僕、せっかく真正面にいるのに乃々香ちゃんの顔が見えなきゃ意味ないじゃん」
こっちを向いてと言われても顔をあげれば見つめ合うような状態になるのに、そんな事出来ない。
仕方がないとため息をつきながら顎を持たれた。
「ちょっ…」
慌てて自分の力で顔をあげると満足そうな笹本さんの顔があって、よく出来ましたと褒められた。
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あまりに近い距離に困惑して俯いていると、しゃがみ込むように座って顔を覗いてきた。
「乃々香ちゃん、こっち向いてよ?僕、せっかく真正面にいるのに乃々香ちゃんの顔が見えなきゃ意味ないじゃん」
こっちを向いてと言われても顔をあげれば見つめ合うような状態になるのに、そんな事出来ない。
仕方がないとため息をつきながら顎を持たれた。
「ちょっ…」
慌てて自分の力で顔をあげると満足そうな笹本さんの顔があって、よく出来ましたと褒められた。
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