無愛想天使
教室に入って、何か聴きたい曲はあるかと尋ねると、何でもいいと言われた。

何でもいいという言葉は困る。

そんな中、私が選んだのはビスケットの歌。

それを聴いた隼人は懐かしいと笑っていて、今日一日で、一番いい笑顔だと思った。

それから、色んな曲を弾いたけど最後の締め括りは私が隼人に会わなくなり、先生が迎えに来るまでの二年間を支えてくれたあの曲にした。



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