無愛想天使
「…いったぁ〜」

「すみません!大丈夫ですか?!」

「僕の方こそごめんなさい!大丈夫ですか?」

「はい。大丈夫です」

転んだはずみで、薬指と小指を擦りむいたけど、そんなにたいした怪我ではなかった。

「よかった〜。少し考え事してて…本当にすみませんでした」

「いえ、じゃぁ…」

「はい…」

そんな会話をして別れた次の日から、この日ぶつかった男との日々が始まって、冒頭のような状況。




.
< 7 / 126 >

この作品をシェア

pagetop