無愛想天使
拳を握りしめて立ち上がり一歩、また一歩とピアノに近づいて行く。

あと少しで、たくさんの人が聴いている中、全ての答えが出る。

弾く曲の意味を知っているのは、私と大翔だけだ。

椅子に座ると、私をメインにライトが照らされ、注目度が余計にあがり心臓の音が更に加速する。

何にも見ないように鍵盤にだけ神経を集中させ、深呼吸をして奏で始め会場に響き渡った曲は…



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