俺様御曹司による地味子の正しい口説き方
「クククッ、俺も杏が好きだ」
なんて嬉しそうに笑うんだろう。
釣られて私もにやけてくる。
「じゃあ、しようか」
顔を近づけて、笑顔のまま放たれた台詞に思わず頷きそうになるところを寸でで堪えれた。
今日はもう本当に無理だ。
鈍い痛みに体中を襲う倦怠感。
疲労感が半端ない。
「っ、。今日はもう動けませんーっ」
両手で彼の体を押し退けながら懇願する。
もう本当に無理なんですっ。
体もだけど恥ずかしくて。一旦冷静になってから、さぁ始めましょうと言われても追い付かない。
「クククッ、可愛いなぁ」
一言一言に甘さが増して噎せそうだ。
もう返す言葉も見つからずジトリと見つめることしかできない。
ふわりと私を抱き寄せながら頭を優しく撫でる。
機嫌良く私を甘やかしてくれるときによく彼がしてくれるこの仕草が私は好きで、そのまま頭を預けてしまう。
「来月さ、50周年の創立際だろ?杏、夕方からの協賛集めてのパーティー出るんだって?」
「はい。華ちゃんに頼まれたんです。総務と秘書課がメインで残るんだったんですけど、総務の人の妊娠が分かって悪阻が酷いらしくて。受付が足りないからってちょっとお手伝いします。でも私取引先とかよく分からないので隣でパンフレットを渡すとか雑用です」
「だから、フォーマルか。……服は?」
「…………黒のワンピしか持ってないから……それじゃ駄目?」
頭を凭れさせたまま目を瞑って答える。
なんて嬉しそうに笑うんだろう。
釣られて私もにやけてくる。
「じゃあ、しようか」
顔を近づけて、笑顔のまま放たれた台詞に思わず頷きそうになるところを寸でで堪えれた。
今日はもう本当に無理だ。
鈍い痛みに体中を襲う倦怠感。
疲労感が半端ない。
「っ、。今日はもう動けませんーっ」
両手で彼の体を押し退けながら懇願する。
もう本当に無理なんですっ。
体もだけど恥ずかしくて。一旦冷静になってから、さぁ始めましょうと言われても追い付かない。
「クククッ、可愛いなぁ」
一言一言に甘さが増して噎せそうだ。
もう返す言葉も見つからずジトリと見つめることしかできない。
ふわりと私を抱き寄せながら頭を優しく撫でる。
機嫌良く私を甘やかしてくれるときによく彼がしてくれるこの仕草が私は好きで、そのまま頭を預けてしまう。
「来月さ、50周年の創立際だろ?杏、夕方からの協賛集めてのパーティー出るんだって?」
「はい。華ちゃんに頼まれたんです。総務と秘書課がメインで残るんだったんですけど、総務の人の妊娠が分かって悪阻が酷いらしくて。受付が足りないからってちょっとお手伝いします。でも私取引先とかよく分からないので隣でパンフレットを渡すとか雑用です」
「だから、フォーマルか。……服は?」
「…………黒のワンピしか持ってないから……それじゃ駄目?」
頭を凭れさせたまま目を瞑って答える。