俺様御曹司による地味子の正しい口説き方

「いや、いいから。俺が勝手にしたことだし。でも、今着てほしいところだけど、創立際の楽しみにとっとく」

もたれていた体をおこし、私に近づいた小早川君が触れるだけの優しいキスを落として部屋から出ていった。

「そろそろ飯にしようぜ。腹減った」

触れあうことに未だに慣れず、ドキドキ煩い。ひとつひとつの仕草に胸がキュンキュン高鳴る。

もそもそと体を動かし、散らばっていた部屋着を拾うと彼のTシャツから着替えた。

もう朝食と呼ぶには少し遅すぎるこの時間に寝過ぎていたことにビックリした。
体を覆う鈍い痛み悟られないようにゆっくりと動かしお揃いの食器でブランチを作った。
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