俺様御曹司による地味子の正しい口説き方

「ククク。落ち着けよ」

「だって、凄く可愛い！」

「フフフフフ。ありがとうございます」

私たちの向かい側に座る彼女は本当に可愛くて。お祖母さんがフランスの人らしくクォーターなのだそうだ。ストーカーは嫌だけど、これだけ可愛いとあるだろうなと思わず同情してしまう。
うん。

「あの……今回は本当にごめんなさい。恭一に無理なお願いをしてしまって。だけど、後少しだけお願いします。まだ何も解決策が浮かばなくて……」

「あっ、は、はい！」

「昔からずっと一緒だった恭一とだったら真実味もあるしと思って軽く頼んでしまったの。本当にごめんなさい」

「はぁ……」

「恭一とは昔から色々助け合ってきたから頼みやすくて」

「そうみたいですね……」

「早めに解決策を考えます。申し訳有りません」