俺様御曹司による地味子の正しい口説き方
あぁ、、、怖かった。
魔王が降臨したのかと思った。
残業用にコーヒーを入れようかな。いつもはブラックだけど、心身ともに疲れた体には甘めのコーヒーよね、カフェオレを淹れて、一口飲んだ。
暫くここで時間を潰そう。
小早川君が会社をでるまでは、安心できない。給湯室の奥へ入り、壁に凭れかってカフェオレを飲む。
落ち着く、、、。
ガタンと音がして、給湯室の入り口に人の気配がした。
まだ、定時が過ぎたばかりだから誰が居ても不思議ではないが、今の私には心臓に悪い。
ビクリと肩を上げ、ゆっくり視線を入り口に向けると、ドアを塞ぐようにして小早川君が立っていた。
「……よけいなマネしてんじゃねーよ」