俺様御曹司による地味子の正しい口説き方
「杏?何してんのこんなところで」
呆然とする私の手を取り、王子さまのように手の甲にキスを落とした。
その瞬間、
「「「キャーーーーーーーーー」」」
と悲鳴にも似た声が響き渡り、あまりの煩さに場が騒然とした。
周りの目なんて全く気にもせず、更に恭一君は続ける。
「凄く可愛い。よく似合ってる、さすが俺」
そう言って私の手を自分の腕に絡ませて颯爽と、その場から連れ出してくれた。
やっとそこから抜け出すことができた。
恭一君に助けてもらった事で安心して気が抜けたように絡ませた腕にもたれ掛かってしまった。
「き、恭一君。ありがとうございます。怖かった……」
ん、と優しく頭を撫でて華ちゃんと加藤さんのいるところへ向かう。
視界の端に桃山さんがうつった。
分からないようにコソリと目をやると凄い顔をしてこちらを見ているというより睨まれているようだった。
うわっ。怖い。
慌てて視線をはずし、思わずぎゅっと恭一君の腕をつかんだ。
呆然とする私の手を取り、王子さまのように手の甲にキスを落とした。
その瞬間、
「「「キャーーーーーーーーー」」」
と悲鳴にも似た声が響き渡り、あまりの煩さに場が騒然とした。
周りの目なんて全く気にもせず、更に恭一君は続ける。
「凄く可愛い。よく似合ってる、さすが俺」
そう言って私の手を自分の腕に絡ませて颯爽と、その場から連れ出してくれた。
やっとそこから抜け出すことができた。
恭一君に助けてもらった事で安心して気が抜けたように絡ませた腕にもたれ掛かってしまった。
「き、恭一君。ありがとうございます。怖かった……」
ん、と優しく頭を撫でて華ちゃんと加藤さんのいるところへ向かう。
視界の端に桃山さんがうつった。
分からないようにコソリと目をやると凄い顔をしてこちらを見ているというより睨まれているようだった。
うわっ。怖い。
慌てて視線をはずし、思わずぎゅっと恭一君の腕をつかんだ。