俺様御曹司による地味子の正しい口説き方

それと、と何故か少しづつ近づきながら小早川君が続ける。


「余計な残業せずに、早く帰れよ」


頭をポンポンと軽く撫でられる。
ちょっと、待て。
私は一応先輩ですが?


「…………あの?私は先輩ですよね?」


「ハハハッ。だな」


あの不機嫌な態度は何処にいったのか、笑いながら小早川君はそのまま給湯室を出ていった。






…………撫でられた頭が熱い。



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