俺様御曹司による地味子の正しい口説き方

あっという間に抱き上げられ、子供を抱くように高く持ち上げれた。
キャッ、、、と、思わず声が出て、恭一の首に巻き付くように手を回してしまった。
こ、怖いっっ。

「こ、小早川君っ。重いですっ!怖いですっっ」

カツカツ音を響かせながら、恭一はずんずん歩き続け、車まで戻ると、助手席では無く、後部座席に押し込まれた。
えっ???
と思うまもなく、恭一も杏の隣へ乗り込み、ドアを閉めた。

外はもう真っ暗で、まだ頭もすっきりしていない杏は突然の出来事に全く反応できない。


グイッと手を強く引っ張られると、恭一の腕の中に抱き寄せられた。恭一の顔が肩に埋まれて甘い声で囁かれた。


「………………杏。限界なんだけど、、、」


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