俺様御曹司による地味子の正しい口説き方
頭を強く抱き上げられ、上を向かされたと思ったら、あっという間に口が塞がれた。
キスをされたと気づいたときには、強引に唇を開かされ、恭一の舌がねじ込まれていた。
「んっ、、、ふッ、、、、んんっ、」
初めて感じる熱に翻弄され、熱くて、苦しくて、、、気持ち良くて。
何処で息をしたらいいのか分からず、どんどん恭一の胸を叩く。
苦しさから目尻に涙がたまる。
唇がようやく離れて、大きく息を吸い込む。整わない私の荒い息に、ハハッと笑われて、目尻の涙をペロリと舐められた。
「…………杏?……まだ、足りない、、、」
恭一がそういうと、再び唇を奪われた。
初めての深いキスに、お酒の力も重なって、おずおずと舌を絡めてみた。
恭一がビクリと体を離す。
その瞬間、言い様の無い焦りが体を襲う。
駄目、だったんだ……。