俺様御曹司による地味子の正しい口説き方


「後輩って言っても歳は向こうのが上ですしね。私、短大卒だからまだ22歳なんです」


「はっ?俺とタメかよ」


「知りませんでした?では、そろそろ帰りませんか?」


「まだダメ。出来れば黙っててほしいんだけど?」


チラリとこちらを見ながら、いつもの丁寧な話し方とは違い、かなりぞんざいな話し方のまま話続ける。


「???何を?」


「俺の事」


「あぁ。その横柄な言葉使いの事でしょうか?」


「フッ。横柄って。そう、会社ではおとなしくしておきたいんだよね」


そう言って、私に体を向けて少しづつ近づいてくる。


「誰かに話すつもりはありません。興味もないですから」


「そうは言っても信用ならないんだよね」


ニヤリと笑いながら、自分のデスクに凭れて立っている私を両手で囲うように手を付いた。

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