彼女の彼氏が決まるまで
「本居・・・昨日あいつに何か言った?」
「え・・?」
「あいつさー・・・しばらくそこのベンチで頭抱えてた。俺はさーこのままずっと本居のそばにいてもいいって思ってるけどさ、あいつはどうなんだろうな。」
塚原はそう言うと、荷物を持って夏音の家を出て行った。
それっきりその日一日中、塚原は戻ってこなかった。
「夏音‼‼‼」
その日の昼過ぎに部屋に羽月が飛び込んで来るまで、夏音はぼーっとしていた。